2011.12.14
東映創立60周年記念大特集 私の東映映画オールタイム2011.12.1
12月の2011.11.28
9月、10月の2011.11.18
「1月の新譜情報」2011.11.8
「12月の新譜情報」2011.9.26
「10月、11月の新譜情報」 9月、10月のランキング募集 「東映映画ベスト10」2011.8.10

発表いたします。
第3回の応募期間は6月27日~7月18日。投票された皆様の中から、毎月抽選で新譜DVDをプレゼントさせていただきます(詳細は下記をご参照ください)。ふるってご参加ください。なお、当選者の発表はご本人様へのメール配信にてかえさせていただきます。

参考までに、映画文筆家の増當竜也さんが選ぶベスト3もご紹介。皆様の熱いメッセージ、選評もお待ちしております。
「読んでから見るか、見てから読むか」とは森村誠一原作、佐藤純彌監督による角川映画第2弾『人間の証明』(77)のキャッチコピーであるが、当時の角川映画は「映画が原作と同じ内容では、映画化する意味などない」とばかりに、その多くが原作小説と異なる展開を示すものが圧倒的に多い。半村良原作、斎藤光正監督『戦国自衛隊』(79)の場合、自衛隊が戦国時代にタイムスリップするという原作の設定以外は全くのオリジナルで、あたかもヴェトナム戦争のパロディのように近代兵器を誇る自衛隊が、竹槍を構えた戦国兵士たちのアナログ人海戦術の前に次々と斃れていくという意外な展開がアイロニーたっぷりに描かれていた。
これらに対して、原作通りの映画化という点で五木寛之原作、東陽一監督の『四季・奈津子』(80)はある意味筆頭かもしれない。ここでは原作小説をそのまま撮影台本にするというユニークな手法が採られている。五木小説の文体そのものに、映像を喚起させるものもあるのだろう。そういえば五木の代表作『青春の門』シリーズのうち『筑豊篇』&『自立篇』は、ともに東宝(『筑豊篇』75&『自立篇』77・浦山桐郎監督)と東映(『筑豊篇』81・蔵原惟膳&深作欣二監督/『自立篇』82・蔵原監督)で二度映画化されているが、話が同じでも監督が異なれば当然映画の空気感も違ってくる。川端康成の『伊豆の踊子』も、松竹の美空ひばり主演、野村芳太郎監督版(54)など今まで6回映画化されているが、その4番目たる日活の吉永小百合主演、西川克己監督版(63)では最後に舞台が現代へと飛び、少女たちの青春のありようの今昔が切なくも見事に対比されていた。なお西川監督は、後に山口百恵主演で6番目の『伊豆の踊子』(74)も手掛けているが、こちらはオーソドックスな映画化であった。
21世紀に入って興味深く思えたのは、2ちゃんねるのネット書き込みを1冊の本にまとめた中野独人・名義の『電車男』で、これを小説と呼ぶのは無理があるものの、こういった素材を楽しくも巧みに映画化(05・村上正典監督)できてしまう事実もまた、映画と原作の相互関係の可能性を一段と広めてくれているのではないだろうか。
“ご当地映画”と呼ばれる映画があるように、ある特定の地域を舞台にした作品も日本映画にはたくさんあり、人気を集めています。昨今では、映画の舞台となった地域の自治体などが映画製作に協力するなど、町おこしの一環としても注目。皆さんの中には、エキストラで参加された方もいらっしゃるでしょう。『男はつらいよ』や大林宣彦監督の尾道三部作のロケ地ガイドブックもあるように、映画の舞台を訪ねる映画ファンも少なくありません。そこで、思わず行ってみたくなる場所、旅情を感じる風景、映画をきっかけに観光地になったところなど――心に残った映画の舞台をご紹介ください。あわせて、その場所にまつわるエピソードなどもありましたらお願いします。
佐藤純彌監督、高倉健主演『新幹線大爆破』(75)の中で、犯人グループの一人・古賀(山本圭)が都営地下鉄6号線(現在の都営三田線)西台駅北の志村車両検修場近辺で警察に発見され、場内まで逃走した末、発砲されるというシーンがある。実は私、この西台が最寄駅で、もちろん当時とは風景など大いに違ってはいるものの、地理的感覚など実にリアルに切り取られていることが地元住民としてよく理解できるのだ。
その『新幹線大爆破』では、最初のデモンストレーションとして北海道の夕張発貨物列車が爆破されるくだりがある。高倉健と夕張といえば、もちろん山田洋次監督の『幸福の黄色いハンカチ』(77)があまりにも有名だが、それ以外にも『網走番外地』(65)の網走、『遙かなる山の呼び声』(80)の根釧地方、『駅STATION』(81)の銭函や増毛ほか、『居酒屋兆治』(83)の函館、『鉄道員(ぽっぽや)』(99)の幌舞などなど、やはり北海道は健さんファンにとって一度は周遊すべき聖地であろう。
さて、日本映画のファンが最も行きたいと願う国内ロケ地が広島県尾道市ではないだろうか(私自身がそうでした)。大林宣彦監督の『転校生』(82)『時をかける少女』(83)『さびしんぼう』(85)の尾道三部作の影響は、今なお多大なものがある。特に『さびしんぼう』は冒頭のナレーションから「尾道の町は懐かしい」と、尾道の町そのものが主役であることを強く訴えていたように思う。また『転校生』のセルフ・リメイク『転校生 さよならあなた』(07)は、長野県長野市を舞台に尾道を想うという巧みな作りにもなっていた。
日活ロマンポルノも、その低予算を逆手にとって東京都内などを魅力的にロケした作品が多い。池田敏春監督『天使のはらわた 赤い淫画』(81)では新宿駅西口地下道や世田谷・上北沢近辺の公園などが、ヒロイン名美と村木がぶつかりあうさまの哀しき舞台となる。実は私、学生時代は上北沢に住んでいて、その公園を探してみたことがあるが、結局はよくわからなかった。そして新宿西口近辺を歩きながら、ふと、名美がそこらを歩いているような錯覚を覚えて立ち止まったりしたものである。
ますとう・たつや/1964年生まれ。編集者を経て、フリーの映画文筆業へ。書籍に取材書『十五人の黒澤明』(ぴあ刊)、ノヴェライズ『狐怪談』(竹書房・的田也寸志名義)などがある。現在「キネマ旬報」誌に『キネ旬戯画:映画という名のアニメーション』連載中。電子書籍『シネマグランプリ』参加中。
投票いただいた方から抽選で5名さまに以下のDVDをプレゼント! ふるってご参加ください。
なお、当選者の発表は賞品の発送を持ってかえさせていただきます。 (※申し訳ございませんが作品は選べません)
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