2011.12.14
東映創立60周年記念大特集 私の東映映画オールタイム2011.12.1
12月の2011.11.28
9月、10月の2011.11.18
「1月の新譜情報」2011.11.8
「12月の新譜情報」2011.9.26
「10月、11月の新譜情報」 9月、10月のランキング募集 「東映映画ベスト10」2011.8.10

発表いたします。
第4回の応募期間は7月26日~8月31日(※ご要望につき、投票期間延長しました)。投票された皆様の中から、毎月抽選で新譜DVDをプレゼントさせていただきます(詳細は下記をご参照ください)。ふるってご参加ください。なお、当選者の発表はご本人様へのメール配信にてかえさせていただきます。

今年、66回目を迎える8月15日の終戦記念日。終戦後、目覚しい復興を遂げた日本だけに、特に今年は東日本大震災後の復興と重ね合わせた視点でも、当時の戦争が語られることでしょう。そこで今回は、後世に伝えたい戦争映画の名作、その史実や当時の状況を知ることができた作品を、下記のリストを参照し、選んでください。
参考までに、映画評論家の西脇英夫さんが選ぶベスト3もご紹介。皆様の熱いメッセージ、選評もお待ちしております。
「きけ、わだつみの声」は、東大出身者をはじめとする戦没学生の手紙や手記を集めた本を基に作られた作品で、学問半ばで戦場に駆り出された学徒兵とその教授の苦悩と心情を通して、戦争や軍隊の不条理性を強く訴えた戦後初の本格反戦映画だ。インド北東部で展開された“インパール作戦”での凄惨な負け戦の様子を、徹底したリアリズムで描いている。関川秀雄監督は“東宝大争議”で東宝を去った映画人の一人で、その後も「黎明八月十五日」(52)や「ひろしま」(53)など、反戦をテーマとした作品を作り続けた。
「人間の條件(6部作)」は、五味川純平の長編小説の映画化で、小林正樹監督のライフワークともいえる全編合計9時間38分の長尺大作。戦場という渦中にありながら、どうしても戦争を肯定できない矛盾と苦悩を抱え、唯一の救いである妻への愛に支えられ、必死に生きる主人公の熱い思いが力強いタッチで描かれる。興行的にも大ヒットし、いまだにオールナイトで全編一挙上映が行われることが多いが、3作ともに“にんじんくらぶ”や“人間プロ”など独立プロが製作、それだけに作品に込めたスタッフたちの深い思いが感じられる。

7月19日、上行結腸がんに伴う肺炎のため、71歳で急逝された俳優・原田芳雄さん。その訃報は映画界にも大きな衝撃と深い悲しみを与えています。
1968年、貞永方久・山根成之監督「復讐の歌が聞こえる」で映画デビュー。黒木和雄監督「竜馬暗殺」(74)や鈴木清順監督「ツィゴイネルワイゼン」(80)などで高い評価を得、キネマ旬報ベスト・テンでも75年「祭りの準備」、89年「どついたるねん」「キスより簡単」「夢見通りの人々」「出張」で助演男優賞、92年「寝盗られ宗介」、2000年「スリ」「ざわざわ下北沢」「PARTY7」で主演男優賞を受賞されています。多くの監督から高い支持を受け、100本以上の作品に出演。まさに彼の生き様を映し、映画ファンの胸を熱くさせた作品の中から、原田さんへの感謝の意を込め、皆様の思い入れのある作品を選んでください。
★作品リストはキネマ旬報データベースをご参照ください★
「反逆のメロディー」は、原田芳雄映画デビュー2作目にして、その後の日活ニューアクションに主演する布石となった記念的作品で、再三の映画出演依頼に、普段着のままでいいならと長髪、レーバン、Gジャンで登場。姿格好そのままのフーテンヤクザが、新興暴力団に戦いを挑むといった、いわば混迷する日活アクションのあがきから生まれた異端のやくざ映画だが、佐藤蛾次郎、藤竜也、地井武男などの異色脇役陣のリーダーとなって暴れまわる原田の姿には、それまでのスターにはなかったアナーキーで新鮮な輝きがあった。
「竜馬暗殺」は以後、「祭りの準備」(75)「原子力戦争」(78)「泪橋」(83)「TOMORROW 明日」(88)「浪人街」(90)「スリ」(00)「美しい夏キリシマ」(02)「父と暮らせば」(06)と続き、30年以上の付き合いとなった黒木和雄監督による新感覚時代劇。世紀末の混乱を横目で見つつ、革命夜明け前の脱藩浪士の野望と情熱を荒々しいタッチで描いた野心作で、原田は主人公の坂本竜馬を時代劇特有の形式的で武張った侍ではない、いかにも現代的なセンスとしなやかさを持った革命戦士として演じ、これまでにない新たな竜馬像を造型した。
「やさぐれ刑事」は、藤本儀一の刑事ミステリーの映画化。一匹狼の豪腕刑事が、密かに内定を進めていた暴力団幹部に妻を寝取られ、コールガールに売りとばされてしまい、絶望の淵から這い上がり、警官としての職務も規律も投げ捨て、復讐の鬼と化し、不確かな敵の影を求めて日本中を追跡する執念の姿を描く。原田のワイルドでアナーキーな魅力が最高に発揮されているとともに、日本映画には珍しい超バイオレンス・アクションに仕上がった、知る人ぞ知るハードボイルドの傑作である。
にしわき・ひでお/1943年生まれ。東京都出身。日大芸術学部映画科卒、CM製作会社を経てフリーに。著書『日本のアクション映画-裕次郎から雷蔵まで』『映画より面白い』など映画評論の著書のほか、『浮世の剣』『浪人無宿』などの小説、東史朗名義で多数の劇画原作を手がける。
投票いただいた方から抽選で5名さまに以下のDVDをプレゼント! ふるってご参加ください。
なお、当選者の発表は賞品の発送を持ってかえさせていただきます。 (※申し訳ございませんが作品は選べません)
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