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2011.12.14
東映創立60周年記念大特集 私の東映映画オールタイム2011.12.1
12月の2011.11.28
9月、10月の2011.11.18
「1月の新譜情報」2011.11.8
「12月の新譜情報」2011.9.26
「10月、11月の新譜情報」 9月、10月のランキング募集 「東映映画ベスト10」2011.8.10

第5回の応募期間は12月1日~1月10日(※ご要望につき、投票期間延長しました)。投票された皆様の中から、毎月抽選で新譜DVDをプレゼントさせていただきます(詳細は下記をご参照ください)。ふるってご参加ください。なお、当選者の発表はご本人様へのメール配信にてかえさせていただきます。

映画を盛り上げるのは、なにも美男美女の主人公、かっこいいヒーローやヒロインに限った話ではありません。主役を喰ってしまうほどの存在感を放つ、悪役があってこその作品も。そこで今回は、印象に残った“ヤバイくらいの最強、極悪キャラクター”を下記のリストを参照し、選んでください。
参考までに、映画評論家の秋本鉄次さんが選ぶベスト3もご紹介。皆様の熱いメッセージ、選評もお待ちしております。
「仁義なき戦い」シリーズでは「広島死闘篇」で千葉真一が“狂熱演”した“粗暴のお化け”大友勝利も超ド級なのだが、何年か前に某誌ムックでの『登場人物中好きな役柄アンケート』の自分の回答を見返したら、大友勝利を凌いでこの山守義雄を1位に挙げていたので、それに言行一致で殉じたい。これまでの映画の中の組長イメージ(コワモテのワルか、人間味溢れる大物)を覆し、保身のためならウソ泣きも、前言撤回も、裏切りも平気でズルく立ち回る“卑怯者キャラ”を完全に定着させた。“仁義もクソもない”というこのシリーズに通底するメッセージを見事に具現している。『のお昌三。お前が無期か20年ぐらいの刑で出て来たら、ワシの持っとる財産みんなお前にやる。金儲けならワシャ才覚があるつもりじゃけえ、代わりにワシが儲けとる思やええ。のお昌三』とたぶらかすあたりの呼吸が何度見ても絶品。「完結篇」で野川由美子の喪服姿を視姦して『ええケツしとるのお。ありゃエエ』と涎を垂らさんばかりのお下品なシーンも“卑劣なうえにスケベ”というキャラが立ち、最強・極悪に認定したい。
「不知火検校」は、のちの“座頭市”の遠因ともなり、勝新太郎の転機となった作品として映画史でも著名だが、のしあがるためには手段を選ばぬ“極悪の鑑”としてこの“徳の市”を改めて記憶に留めたい。その後テレビ・シリーズとして作られ、子供のころ夢中で見入った「悪一代」(これはDVDにならないものか)もコミで。もう一本、最強でも極悪でもないかも知れないが、「マタンゴ」の“マタンゴ”を選びたい。ヒロインの水野久美がやたら色っぽかったので、別掲の“好きな女優”に加えようかと思ったが、こちらに回した。ラスト、久保明が振り向くと……のシーンは私の恐怖の原点かも知れない。毒々しい極彩色のマタンゴはその後もどんなモンスターも超えられないであろうマイ“最恐”の存在である。
ここでは、映画評論家の秋本鉄次さんが選ぶベスト3もご紹介。皆様の熱いメッセージ、選評もお待ちしております。
もともと“猫科の美女”が好きなので、旧日活でも、清純派人気女優なんて無視。野川由美子、梶芽衣子がストライク・ゾーンだった。特に、後者はそのシャープな芸名に恥じない鋭角的な美貌はまさに“美女の中の美女”であった。彼女のアウトロー・ヒロインとしての魅力が東映の「さそり」以上に発揮されたシリーズこそ「野良猫ロック」。全5作中わがベストが「セックスハンター」となる。基地の街で繰り広げられる“混血児狩り”の中、帰って来た男・数馬(若き日の安岡力也!)と共闘するズベ公・マコの横顔が、う、美しすぎる……。
“美しすぎる”といえば、若尾文子もただ事ではなかった。“妖艶”を女優にしたらこういう人なんだろうなと、当時、子供心に思った。特に増村保造監督作ではそれこそ“ヤバいほど”。右代表として選びたいのが「赤い天使」の従軍看護婦・西さくらだ。戦争という極限状態の中で、彼女は男たちの好奇と性欲の対象とされる。特に、両手を失った兵士(川津祐介)に自慰行為を手伝ってくれ、と病床で哀願されるシーンでの彼女の反応……。ヒロインの生身の女の部分を凄絶なほど、崇高なほどに演じていた。
若尾文子は78歳の今もCMで、孫ほどの歳の松田翔太と“結婚”するほど美を保っているが、対照的に二十代後半で夭逝した“女優美”の典型と言えば夏目雅子がトドメか。地下鉄・霞ヶ関駅の売店で『夏目雅子さん急死』の見出しを目にした時の衝撃が今も忘れられない。彼女の代表作たる「鬼龍院花子の生涯」を敢えて後回しにして、小品の「時代屋の女房」を。実はこちらに彼女本来の魅力があるような気がする。骨董屋にフラリと現れ、フラリといなくなる女房・真弓。まるで“猫のように”であり、この感じでもう何本か演じて欲しかった。今でも“猫科の美女”こそわが女優選びの基本中の基本である。近作でもう一本挙げれば「人が人を愛することのどうしようもなさ」で“名美”を演じた喜多嶋舞を!
あきもと・てつじ/1952年生まれ。山口県出身。広告代理店、情報誌『シティロード』編集を経て、フリーの映画評論家に。“飲む、打つ、観る”“映画は女優で見る”“好物はアナゴとオナゴ”をモットーに、娯楽映画、美人女優(特にパツキン)中心の評論を展開する。主に『キネマ旬報』『日刊ゲンダイ』『アサヒ芸能』などで執筆。著書に『映画は“女優”で見る!―映画生活を楽しくするススメ』『やっぱり! 映画は“女優”で見る! 』(SCREEN新書)がある。
投票いただいた方の中から抽選で5名様にDVDを致します(※申し訳ございませんが作品は選べません)。当選者の発表は、ご本人様へのメール配信にてかえさせていただきます。